美容師の需要と供給
美容師として働きたいと考えている人は、美容師という仕事の需要と供給についてしっかりと知っておく必要があると思います。
まず美容師の需要と供給のことを知ってもらう前に、頭にいれておいてほしい情報が3つあります。
美容師の離職率
まず知っておいてほしい情報の一つ目が離職率です。美容師の3年以内の離職率はあるアンケートによると80%ともいわれています。
3年以内の離職率が80%…
正直言ってこの数字は他の業界と比べると異常です。それだけ美容師の仕事が想像以上に辛いものであったりすることが多いということなのです。
美容室の数
2つ目の情報が全国の美容室の数です。平成24年度の全国の美容室の数は23万1,234軒というデータがあります。
数字だけを言われてもピンとこないかもしれませんが、これは全国の美容室の数が全国のコンビニの数より多いということなんです。これってすごいことですよね。
美容師の数
3つ目の情報が美容師の数です。美容師という仕事は、そのオシャレさ、かっこよさから若い人にとても人気のある職業です。
みなさんはカリスマ美容師ブームというのを知っていますか?
このカリスマ美容師ブームが到来したころと比べると、ブームが落ち着いた今では美容師の増加率は落ちていますが、それでも美容師という仕事の人気はまだまだ衰えておらず、美容の専門学校へ入学する生徒は多いんです。
3つの情報からわかる美容師の需要と供給
「離職率」
「美容室の数」
「美容師の数」
この3つの情報から美容師の需要と供給が見えてきます。
まず美容室の数が非常に多いという点。これは言い方を変えればそれだけ働ける場所が多いということになります。
次に、美容師の数が非常に多いという点。これは言い方を変えると、それだけ競争が激しいということになります。人が多ければ多いほど、ひとつの働き口に殺到する人の人数の割合は多くなりますよね。
「美容室の数」「美容師の数」
この2点だけ見ると、美容師の需要と供給は釣り合っているようにも見えます。しかし、ここに「離職率」が加わってくると話は変わってきます。
離職率が高いということは
それだけ人の入れ替えが激しいということですよね。人の入れ替えが激しいということは、それだけお店に穴が空きやすいということです。お店に穴が空いてしまえば、すぐに新しい人を補充しようとしますよね。
つまりこの3つの点を総合して考えると、「美容師は就職しやすい」ということになります。
ただ、これはあくまで年齢が若い人の場合の話です。美容師という仕事は、年齢も大切になってきます。ある程度歳を重ねていて、技術がない場合は働ける場所の数はぐんと少なくなるでしょう。
また離職率が高いということから分かるように美容師は本当に激務です。「美容師は就職しやすいんだ!」と安心してはいけません。
美容師の本当の勝負は就職した後です。
いくら立派なお店に就職しても、辞めてしまえばなにも残りません